(Manutdより)長きにわたってマンチェスター・ユナイテッドを率いたサー・アレックス・ファーガソン監督が引退。この世界的名将の後を継ぎ、世界的名門クラブを率いることになったのが50歳のデイビッド・モイーズ新監督で、5日には監督就任後初めて記者会見に臨んだ。
モイーズ監督はこの会見でファーガソン前監督の後を継ぐことは「とてつもない名誉だ」と話すとともに、当初就任の打診があった際には「顔面蒼白になるほどの衝撃を受けた」と、その驚きの強さを表現した。
スコットランド出身のモイーズ監督は、11年間エヴァートンの指揮を執っていたが、昨季終了時に契約終了。5月9日からユナイテッド新監督に就任した。ユナイテッド監督として初の会見に臨んだ同監督は、以下のように喜びを語った。
「私にとってマンチェスター・ユナイテッドを率いることは、とてつもない名誉だ」
「チャンスをくれたサー・アレックス(ファーガソン監督の愛称)とクラブの役員には、ものすごく感謝している」
また、モイーズ監督は“就任秘話”を披露。就任要請はチームからではなく、ファーガソン監督直々の指名だったと明かした。
「(就任要請は)ちょっと変なシチュエーションだったんだ。
私はサー・アレックスが電話をくれるまで何ひとつ聞かされておらず、その電話で彼の自宅に招かれたのだが、私はまた『君のチームの誰々が欲しい』とか言われるものだと想像していた。でも、
彼はまず翌週に引退することを打ち明け、そして、次のマンチェスター・ユナイテッドの監督は君が務めることになる、と言ったんだ」
「そのとき、私はイエスともノーとも言えなかった。つまり、ファーガソン監督が言ったことがすべてで、私にはそれだけで十分だったんだ。それでも、
顔面蒼白になるほどの衝撃を受けたよ。サー・アレックスが引退することの方がショックだったけど、その一方で私はマンチェスター・ユナイテッドを指揮することへの期待感も抱いていた。これまでもずっと、(ファーガソン監督の後任候補に)なりたいと思っていたからね」
ユナイテッド監督としては、以下のように抱負を述べている。
「私にできるのは、デイビッド・モイーズのやり方だけ」
「ただし、マンチェスター・ユナイテッドの伝統は必ず守っていく。イングランド王者となったチームを引き継ぐことができて、ものすごく幸運だ。これ以上ない、最高のスタート地点に立てたわけだからね。サー・アレックスとクラブの役員は、すごく親身になってサポートしてくれるし、サー・ボビー・チャールトンも会いに来てくれた。とにかく、すべてのことに対して、胸が高鳴っているよ」
「サー・アレックスには、何度か電話でアドバイスを受けたよ。また、彼と共に働いていたスタッフにも感謝したい。私は自分のスタッフをここに連れて来ることにしたからね。選手たちはとても素晴らしいよ。私の要求にもきちんと応えてくれている。いずれにせよ、サー・アレックスの後任は、誰にとっても難しい仕事となる」
モイーズ監督の公式戦初采配は8月11日にウェンブリー・スタジアムで行われるウィガン・アスレティックとのコミュニティー・シールド。そして8月17日に敵地で行われるスウォンジ・シティ戦でプレミアリーグ開幕となる。
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