ドイツ4部リーグ=レギオナルリーガでプレーする日本人選手たちの2012-13シーズンまとめ。今回はまとめて一気に紹介する。
ヌケがあるかもしれないが、現時点で調査できたのは以下の6選手。
岸本健(きしもと・けん):SCエルターズドルフ
中居時夫(なかい・ときお):Tusコブレンツ
河内勇太(かわち・ゆうた):ビクトリア・アシャッフェンブルク
岩木慎也(いわき・しんや):FC08ホンブルク
廣岡太貴(ひろおか・たいき):フォルトゥナ・デュッセルドルフⅡ
濱中優俊(はまなか・まさとし):ヴィクトリア・ケルン
各選手たちのスタッツは以下の通りだが、10試合以上出場したのは2人、プレー時間900分(10試合相当)を超えたのは1人だった。
■岸本:SCエルターズドルフ
得点:0
出場試合:23(スタメン19)
出場時間:1738分
途中出場:4
途中交代:7
ベンチ:14
警告:3
退場:0
岸本は89年11月5日生まれの23歳で、ドイツ出身の日本人DF。今季はクラブで23試合出場、うちスタメン19試合と主力の一人としてプレーした。ただ、クラブの2013-14シーズンの選手リスト(6月9日現在)を見ると岸本の名前は入っていない模様。
チームはレギオナルリーガバイエルンに属して20試合中の18位で5部降格が決まっている。個人としては出場機会を得たが、チームは10勝9分19敗と大きく負け越した1年となった。
■中居:Tusコブレンツ
得点:0
出場試合:12(スタメン4)
出場時間:451分
途中出場:8
途中交代:3
ベンチ:20
警告:3
現在川崎フロンターレに所属している風間宏希も所属したコブレンツでプレーした中居は81年6月10日生まれのベテラン32歳MF。
横浜F・マリノスジュニアユース、ユース出身で、94年には高円宮準優勝の経歴を持つ。96年にはU-16日本代表にも選出され、アジアユース選手権にも出場した。17歳で海外「武者修行」。イタリアの下部リーグでのプレーが続いたが、一時帰国を挟んで11-12シーズン、30歳にしてコブレンツに加入。
加入初年度の11-12シーズンにはほぼ主力と言える34試合出場(出場2119分)7得点の成績を残したが、12-13シーズンは出番に恵まれなかった。故障や監督交代などの影響もあり、セカンドチームでプレーする時間も多かった。コブレンツとの契約は今季までで、2013-14シーズンは新チームを探すこととなる。
チームはレギオナルリーガ南西部で19チーム中の8位と中位に入った。
■河内:ビクトリア・アシャッフェンブルク
得点:0
出場試合:2(スタメン0)
出場時間:21分
途中出場:2
ベンチ:7
85年11月8日生まれの27歳、FW。
河内は大分トリニータU-18出身で、福岡教育大卒業後にニューウェーブ北九州(現ギラヴァンツ北九州)に加入。JFL時代の08年、09年は出場機会も多かったが、J2昇格後の10年、11年は出番なしだった。
2012-13シーズンからドイツにプレーの場所を移したが、SVアレマニア・ヴァルダルゲスハイムにわずかに所属。9月から現チームに加わったが、初年度は肉離れなど故障に次ぐ故障などが影響し、2012年のわずか2試合に終わっている。
チームもレギオナルリーガバイエルンで20チーム中の15位と低迷した。
■岩木:FC08ホンブルク
得点:0
出場試合:4(スタメン0)
出場時間:121分
途中出場:4
警告:1
退場:1
93年6月4日生まれ、埼玉県出身の岩木は20歳のMF。今季はわずか4試合出場、その出場も12年9月の4試合に終わっている。チームはレギオナルリーガ南西部で19チーム中、ギリギリ自動降格圏を逃れる14位だった。12勝7分18敗。
岩木は元FC東京U-18。突破力のある「弾丸ドリブラー」としてだけでなく、ブレ球FKでのゴールなども魅せていたが、11年、トップ昇格は果たせず。当時ドイツ2部のTSV1860ミュンヘンに練習参加し、小柄なドリブラーであることから現地メディアから「香川」とも紹介されたが、その後契約したかは不明。同期で11年にトップに昇格したのは橋本拳人。
■廣岡:フォルトゥナ・デュッセルドルフⅡ
得点:0
出場試合:4(スタメン0)
出場時間:60分
途中出場:4
ベンチ:9
90年2月9日生まれ、23歳のMF。清風高から大阪体育大に進学。11年にはキャプテンとして総理大臣杯優勝に貢献している。そして12年5月、トップチームに大前元紀が所属したフォルトゥナ・ドゥッセルドルフ練習参加を経てデュッセルドルフⅡ加入。しかし初年度は出番はわずかしか与えられなかった。試合出場は8月、11月、12月と2012年のみで終わっている。
チームはレギオナルリーガ西部で20チーム中、中位の12位だった。
■濱中:ヴィクトリア・ケルン
得点:0
出場試合:5(スタメン2)
出場時間:278分
途中出場:3
途中交代:1
ベンチ:3
濱中は88年8月31日生まれの24歳。サッカーの強豪・岡山作陽高から桃山学院大学に進学。その後大阪のFC大阪を経て、12年7月に渡独し、ライムズバッハに加入した。12月から現チームに移っている。そして加入後すぐには出番がなかったが、リーグ戦最終盤の5月に全5試合で出場するなど、短い期間ながら出番に恵まれた。
ただしチームはこの5試合、1勝1分3敗と負けが先行。とはいえリーグを通してはレギオナルリーガ西部で20チーム中の6位と、今回紹介した選手のクラブとしては最上位につけた。終盤に星を落としたが、上位に入るクラブで出場機会を得た。チーム成績は38試合を戦って18勝7分13敗。
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