UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は13日、決勝トーナメント1回戦第1戦レアル・マドリー対マンチェスター・ユナイテッドの一戦がサンチャゴ・ベルナベウで行われる。
世界が注目するこの一戦、両チームを率いるはともに当代きっての名将ジョゼ・モウリーニョ監督、アレックス・ファーガソン監督。両監督は前日記者会見でこう語っている。
■モウリーニョ「チャンピオンズリーグで優勝できなければ、完全な失敗だというわけではない。まだ優勝経験がない偉大なチームや監督はいる。レアル・マドリーは通算10度目の(欧州王者の)タイトルを狙っているし、私自身も3度目の制覇を果たしたい。2度の制覇でキャリアを終えたくはない」
「この記者会見場にこれほどの人が集まったことからも、サッカー界におけるこの試合への注目度が分かる。誰もが名勝負を待ち焦がれているし、そうなることを望んでいる。私はイングランドのサッカー文化のこともアレックス・ファーガソン監督のこともよく知っている。きっと彼らもいい戦いを見せたいと考えているはずだ。我々は戦術面に力を入れてきた。どう戦えばいいかはもう分かっている」
「こういうビッグマッチは誰もが楽しみにしているし、選手なら誰だって出場したいと願うものだ。明日、スタメンに入れなくて不満を感じている選手もいるよ。だが先発する選手たちに不安はない。ビッグマッチに出られるのだからね」
「誰だって名門チーム、名監督、名選手と対戦したいものであり、マンチェスター・ユナイテッドはそれらすべてをかなえてくれるチームだ。(私がファーガソン監督の後継者になることはないと思うが)なぜなら我々は同じタイミングでキャリアを終えることになるだろうからね。彼は90歳、私は70歳で」
「うちにも偉大な選手はいるし、クリスチアーノ・ロナウドだけが特別なわけではないと私は思っている。それでも、ことサッカーに関して言えば、彼は別の惑星から来た選手だ」
■マドリー招集メンバーGK
アントニオ・アダン、ディエゴ・ロペス、ヘスス・フェルナンデス
DF
ラファエル・バロン、セルヒオ・ラモス、ペペ、マルセロ、ラウル・アルビオル、ファビオ・コエントラン、リカルド・カルバーリョ、アルバロ・アルベロア
MF
シャビ・アロンソ、アンヘル・ディ・マリア、サミ・ケディラ、マイケル・エッシェン、カカ、ルカ・モドリッチ、メスト・エジル、ホセ・カジェホン
FW
クリスティアーノ・ロナウド、カリム・ベンゼマ、ゴンサロ・イグアイン
■ファーガソン監督「ジョゼが『誰もが待ち焦がれている試合』と言ったが、それに集約されると思う。我々にとっては願ってもないチャレンジだ。サッカー界で栄光を手にしてきた2つのクラブ、2つのチームが激突する素晴らしい一戦になるだろう」
「今はチーム全員が体調を整え、この試練を楽しみにしている。プレミアリーグでは大きくリードしているし(勝ち点12差)、全員のコンディションがいいので、マドリーと戦うにはいいタイミングだ」
「ロナウドが(ユナイテッドにいたころより)いい選手になったかって? それは間違いない。彼は成熟した。現在、彼はキャリアのピークにあるが、今後3年はそれを維持するだろう。私の所を去ったとき、彼はまだ若かった。その後の成長は見てのとおりだ。彼がこれほど素晴らしい得点記録をたたき出すとは思ってもみなかったよ。本当に驚異的だ」
「我々にとって(今季は)期待のシーズンだ。だが明日は(優勝できるかどうかを占う)厳しいテストになるだろう。優勝したければ勝ち抜けなければならない。マンチェスター・ユナイテッドは常にゴール、そして勝利を狙っているが、ときにこれが混乱を引き起こすこともある。なので責任を持ってバランスの取れた戦いをしなければならない。ドアを閉め忘れてはダメだ」
「明日は0-0にはならないだろう。必ずゴールが生まれるだろうし、期待を裏切らない試合になるはずだ。ただこの段階で彼らと顔を合わせることになったのは残念だ。できればウェンブリーでの決勝で対戦したかった」
■ユナイテッド招集メンバーGK
ダビド・デ・ヘア、アンデルス・リンデゴア
DF
アレキサンダー・ビュットナー、ジョニー・エヴァンス、パトリス・エブラ、リオ・ファーディナンド、フィル・ジョーンズ、ラファエウ・ダ・シウバ、クリス・スモーリング、ネマニャ・ビディッチ
MF
アンデルソン、マイケル・キャリック、トム・クレヴァリー、ライアン・ギグス、ナニ、アントニオ・バレンシア、アシュリー・ヤング、香川真司
FW
ハビエル・エルナンデス、ウェイン・ルーニー、ロビン・ファン・ペルシー、ダニー・ウェルベック
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